【成功の手記】とあるアルコール依存症者の断酒記録!(生の声を伝えるよ!)

【成功の手記】とあるアルコール依存症者の断酒記録!(生の声を伝えるよ!)

こんにちは。

お酒をやめたアルコール依存症者のトオルです。

今日は手記。私が断酒当初に綴った断酒記録の紹介をしたいと思います。

このブログ記事に辿り着いたという事は・・・。

たった今、苦しい離脱症状と闘ってる?それともこれから・・・?

もしかして、大切なだれかが・・・?

いずれにせよ「生の声」をお求めではないでしょうか。

いわゆる専門家の情報はいくらでもありますよね。だから敢て、この記事では感情的な部分や感覚的なものを大切にお伝えしたい。

手書きの手記をなるべくそのまま転記。

誤字脱字、ごかんべん。

では。早速。

断酒前夜

俺は今、酒を飲んでいる。

でも、もうやめる。今日が最後だ。

 

これまでも、うすうすは感じていた事がいよいよ始まった。

いよいよ「心の崩壊」が始まったからだ。

 

可愛いはずの子供達すら「なぜだか憎たらしく思えてしまう」。

もちろん子供達は以前と何も変わってはいない。

俺の頭が変になってきたのだ。完全に。

 

これ以上はもうダメだ。

これ以上飲んだら「俺は酒を止めようと思うことさえ出来なくなる」。

 

きっと今回が最後のチャンスだ。

この一杯が俺の最後の酒。

引用元:断酒前夜のトオル手記より

【振り返り】

多くのアルコール依存症者は自身のアルコール問題を「うすうすは」分かっている。

分かってはいるが目をそらし続ける。いわゆる「否認」。

私の場合は、この断酒前夜に否認がとけた。だから断酒に踏み切った。

周囲の者は「共依存」してはならない。

今はこの言葉の意味が良くわかる。

依存症者は突き放され、自身で責任を負うことで初めて考える。

考えるから否認がとける。そして断酒。

アルコール依存症のことを学ぶと、うえに書いた「否認」と「共依存」のことがクドイ位でてくると思う。だか、本当に大切な部分。そして断酒成功のカギ。

断酒1日目(朝)

せっかく慣れ始めた新しい職場。だが1週間休む。

休むのは怖い。だが、どのみち「離脱症状」で行ってもまともに働けない。

 

早速、「発汗」が始まったがいつもの事だ。いつもと変わりは無い。

 

「飲みたいけど飲みたくない」。

自分でも良くわからん。なんなんだか・・・。

引用元:断酒1日目早朝のトオル手記より

【振り返り】

「飲みたいけど飲みたくない」。

この時の「飲みたい」とはアルコール離脱からくる身体的な欲求。

頭で、心で飲みたかった訳ではない。この事が理解できると断酒も捗る。

「体が飲みたいだけ。俺はのみたくない」。

何度も繰り返し口にして頂きたい。その飲酒欲求は薄れるだろう。

飲みたい欲求も離脱症状の一つ。

気持をしっかり持って「断酒の意思」を固めて頂きたい。

断酒1日目(夕)

いよいよ「離脱症状」が激しくなってきた。

 

前回の時より明らかに辛い。動悸が激しくて心臓が口から飛び出しそうだ。

 

まあいい。「かかって来い、酒」。

 

手が、いや全身が小刻みに震えて書き難い・・・。

きっと眠れないだろうが寝る。

引用元:断酒1日目夕方のトオル手記より

【振り返り】

これより数日は、ただただ離脱症状との闘い。

激しい離脱症状を経験するのは、この時が初めてではない。十分な知識もあった。

だが怖い。恐怖だ。特に動悸は辛い・・・。

覚えておいて欲しいのは「離脱症状で気が狂ったり、まして死ぬ人はいない」。

少なくとも、このブログに自力で辿り着けるあなたは大丈夫だ。

一つだけアドバイスするならば、事前に病院でベンゾ系薬剤(セルシンなど)を処方してもらうのが良かろう。

なにも精神科でなくとも、内科でも処方してもらえる。

「不眠」などを理由に相談するのが良かろう。

あるとないでは大違い。あとで後悔せぬよう、お医者さんに相談しよう。

断酒2日目(朝)

ようやく朝だ。朝と言っても眠れた訳じゃない。結局、一睡も出来なかった。

全身の震えは相変わらずだが動機は若干治まってきた。

 

だが今度は滝汗だ。布団がべっしょりだ。一瞬、失禁したかと思った位だ。

失禁だけは勘弁願いたい。

 

俺だって一応父親だから・・・。

 

しかし喉が乾いた。スポーツドリンクでも買いにコンビニでも行くか。

 

いやだめだ。

こんなに震えちゃ俺がアル中だって事がばれるじゃないか・・・。

引用元:断酒2日目朝のトオル手記より

【振り返り】

「アル中だって事がばれるじゃないか・・・」。・・・この言葉に尽きる。

依然として離脱症状は辛いはず。なのに「アルコール依存症」であることを隠したい気持ちが勝っていた。

もっとも、この「隠したい気持ち」は断酒を継続していくことで徐々に薄れていく。ただ、何年のあとの話だ。この時点では至極自然な気持かと。

断酒を成功させた後の話になるが、断酒初期はアルコール依存症であることを過度に意識し、自分に自信を持てなくなる方も多分にいる。私もその中の1人だった。

だが心配いらない。

アルコール依存症とて、その他多くの病気のうちの一つだ。

後ろめたいことは何も無い。時が解決してくれる。

私なんかは、後天的に得た「個性」くらいに思っている。問題なしだ。

断酒2日目(昼)

とにかく目がまぶしい。

「キィーン」耳鳴りがする。

 

初めての経験じゃないがまったく不快な音だ。

 

幻聴に変わったりしないか?

なんかいやな予感がする。

 

幻聴も幻覚も経験したことないが前に入院した時、同じ部屋の人が「何か」としゃべって追い払おうとしているの見たことあるもんな。

 

あーあ。もっと早く止めればよかったなー・・・。酒。

引用元:断酒2日目昼のトオル手記より

【振り返り】

「もっと早く止めれば良かったなー」。この言葉が全てである。

離脱症状の辛さだけではない。その他多くのアルコール依存症者同様、既に多くのものを失っている。お金だったり大切な人だったり。

程度は大小あれ、いわゆる「底つきからの断酒」。

多くのものを失い「どん底」に至る。またその事でしか断酒できない。

悲しいことだが事実でもある。多くがこの道をたどる。

ここでは「家族を失わなくて良かった!」とだけ書き残しておく。

断酒3日目(朝)

3日目の朝だ。

 

今朝は何か少し気分がいい。ほんのちょっとだが眠れた。

 

ん。腹減ってるのか?。

牛丼特盛でも食べに行くか。

 

車の運転大丈夫だろうか。

きっと大丈夫だ。

 

前と同じ様にそろそろ離脱は終わる頃だ。

飯だメシ!。

引用元:断酒3日目朝のトオル手記より

【振り返り】

3日目の朝は「離脱症状」の峠を「越えた様に感じた」のを覚えている。

実際、周囲から見てもソレ(依存症)と分かるような手の振るえ等はなくなった。

だが、落ちがあった。

牛丼屋に入り、最初に出されたお茶を掴んだ瞬間。腕が大きく暴れだし・・・。

その後のことはご想像にお任せする。

それ以来、私は牛丼が嫌いになった。見たくもないし、想像するだけで寒気がする。

大人しくしとけば良かったものを、トラウマを作る羽目になった。牛丼とは・・。

「一週間くらいはお家で大人しく」。心して断酒に挑むべし。

断酒3日目(夜)

何か変だ。

部屋の隅になんか見える。幻覚?。

 

他人事だと思ってたがまさか自分にも見えるとは・・・。

 

それと何だこの震えは?。

いや震えとかというレベルじゃない。

 

腹筋、太もも、全身の筋肉が痙攣している。

思い出した。これは後期離脱というものだ。

 

あせるな俺・・・。

引用元:断酒3日目夜のトオル手記より

【振り返り】

この日の夜の事は全く覚えていない。

おそらく、「後期離脱」が始まっており、意識の混濁があったのだ。

詳しい説明は省くが、後期離脱を起こすこと自体、依存がかなり進んでいることを示す。大半は3日目夜ともなればピークを過ぎて徐々に落ち着いていく頃である。

後期離脱を経験したのはこれが初めて。

知識はあったものの、「前回と同じく、今度も大丈夫」。安易な考えだった。

意識の混濁などを考えると、単独でのアルコール離脱は危険かと。

十分に留意して頂きたい。

断酒4日目

きょうは何日だ。

時間の感覚がおかしい。

いや違う時間だけじゃない。全部だ。

目の前に何か見える・・・。

引用元:断酒4日目朝のトオル手記より

【振り返り】

3日目の夕刻くらいから「後期離脱」が始まった。

後期離脱では「現実検討能力の低下」が起こると言われている。

記憶が曖昧で恐縮だが「幻覚」らしき動物、昆虫が壁一面に見えた覚えがある。

不思議と恐怖は無かった。幻覚らしきものは部屋を明るくすると見えなくなった。

あとは布団にくるまり、「嵐」が過ぎ去るのを待つだけ。

結局、幻覚は断酒3日目夜から始まり、4日目早朝がピーク。その後は明確ではないが「ある時」を境にぴたっとなくなった。

この幻覚体験は今も私の再飲酒に対する「抑止力」となっている。

想像だが、この幻覚、後期離脱を何回も経験すると、大きな脳ダメージを受ける気がする。脳ダメージ。廃人。etc・・・。恐すぎる。断酒以外に道はない。

断酒5日目

今日はひたすら眠い。とにかく眠い。

 

これまで、ほとんど眠れなかったんだから結構じゃないか。

 

まだ汗はかく。下着どころか枕までびっしょり。

 

眠っては汗。起きては着替える。めんどくさい・・・。

引用元:断酒5日目朝のトオル手記より

【振り返り】

断酒開始から、この日まで殆ど不眠状態。それが、打って変わって眠くてしかたが無い。実際、一日中眠っていた。

「終末睡眠」というのが当てはまるのかもしれない。

いよいよ、アルコール離脱の終わり。全ての人に起こるわけではないが、離脱の最後には深くて長い睡眠が訪れると言う。

深い睡眠だったかは定かでないが、心地よさを感じていたのは確か。

断続的にだが20時間くらい眠り続けた。

その後、5日目の終わり、日付が変わる頃には、頭の中がとてもクリアに感じられたのを覚えている。

自信にとっては大変長く感じられた離脱期間もようやく終了。

次の6日目の手記には一文だけ書いてあった。

その紹介と纏めに入らせていただこう。

断酒6日目・まとめ

俺はもう飲まん!以上。

引用元:トオル手記、断酒6日目決断より

公開するのが恥ずかしい。一文だけしか書かれてなかった。

散々、恐いだの、苦しいだの言っておきながら、離脱期間を過ぎるなり・・・。私の現金さを象徴してるかのように一文のみ。

だがこれで良かったのだ。吹っ切れたのだ。

それから約5年。今も断酒は続いている。もちろんこれからも。ずっと。

私が断酒できたのは、自信の現状を正しく検討する「力」が残っていたからだ。

あと数日飲み続ければ脳ダメージを負って、この「力」を失っていたかも知れない。

だが、あなたには残っている。「力」が。

日々は飛ぶように過ぎていきます。

迷っている暇はありません。思い立ったが吉日。これから行うべきは一つ。

そう、「断酒」。今すぐ始めるのです。

ーENDー