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【断酒本】「アルコール依存症に関する12章」は“教科書”⁉

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こんにちは。トオルです。

今日は書評。

専門病院などでアルコール依存症の教育プログラムのためのテキストとしても使用される「アルコール依存症に関する12章」について、感想と意見を述べたいと思います。

 

実はこの本。私が以前、専門病院に入院した時に“配布”されたものです。

それ以来、どうでしょう。30回位は繰り返し読んだと思います。断酒当初は当然、断酒も丸5年を過ぎた今でも時々目を通します。

 

言わば私にとってこの本は“教科書”みたいな存在なのかもしれません。

実際、アルコール依存関連の書籍としては人生初の本。それ以来、いかなる時も私を支え続けてくれました。(少しオーバーだったかな・・・)

 

では。そんな私の“教科書”の中身に迫ってみたいと思います。

 

概要(自立へ ステップ・バイ・ステップ)

 

アルコール依存症回復への「全ポイント」を収めたこの本は、患者と家族、ケアにあたる全ての人の必読の書です。

 

筆者は久里浜病院(現、久里浜医療センター)などで臨床経験のある医師ですが、病院での「教育プログラムのテキスト」としても活用すべく編集されたものです。

 

筆者の主眼というか狙いとして、「入院や外来通院を“文章で体験できる”」ようにとの意図が込められている。そして最終的には、実際に医療機関と繋がって欲しいとの願いが込められています。

 

内容の進行方法として、より説得力を持たせる為に「実在する三組の夫婦の会話」を主軸に話が進みます。これが不思議なのですが自分たち夫婦とラップして引き込まれます。まるで自分が“四組目の夫婦”になったかの様な錯覚に・・。

 

こうやって各人に問題提起させているのかも知れませんが、本当に引き込むのが上手い。余談ですが筆者は「良き精神科医」でもあったに違いない。

 

あと、先ほど「入院や外来通院を文章で・・」と書きましたが、それ以外にも自助グループ(断酒会、AA)の紹介や、職場復帰に関することなどアルコール依存症と断酒を取り巻く「全て」が書かれております。本当に全てです。

 

本書の表紙に「自立へのステップ・バイ・ステップ」と書かれていますが、断酒の段階別(期間や再就職など)に“行うべき事”が全て解り易く示されています。

 

私の断酒経験と照らし合わせても“外れ”がありません。

まさに「断酒の教科書」。です。

 

感想を少し(最近だと“酔うと化け物”・・だけど)

 

最近のアルコール依存関連書籍では「酔うと化け物になる父がつらい [ 菊池真理子」とかも読みました。だけど、これのらの内容はただ“周囲の苦悩”を表現しているだけ。

読んだからとて何かが解決する訳ではありません。読み手は完全な受け身です。

 

もちろん本の性格が全然違うのは承知だけれど、本書は確実に教えてくれる。

アルコール依存に対し「自分が出来ることは何か?」って事を。

依存症の当事者は当然だけど、当事者を取り巻く全ての人達に対して各々が出来ることを示してくれます。

 

先ほど“教科書”と書きましたが、本書ほど対象者が広い教科書は初めてです。

1つ残念なのは、時代設定が少し古く成りつつ・・。

 

こんな人にオススメしたい!

 

文中より医師とBさんの会話を引用。

 

医師:この一か月間、通院していましたか?

Bさん:していません。

 

医師:シアナマイド(抗酒剤)は飲みましたか?

Bさん:飲んでいません。

 

医師:自助グループへは行きましたか?

Bさん:行っていません。

 

本の文中で“断酒を願う”Bさんですが、実際には断酒の為の行動は何一つやっていません。ですが、断酒したいという願いは強いのです。

 

はい。この本をオススメしたい人(相手)はズバリ!

「断酒の願いは有るけど、まだ何も行動に移せてない当事者とその周囲の人」です。

この本を読めば「すべき事」が分かります。その段階、時点ごとの「今すべき事」。

 

あなたの「今すべき事」は何だ!