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もう一生分のんじゃった!

私は少しだけ先にお酒を止めたアルコール依存症者です。ただなかなか最初の一歩をふみだせず多くのものを失ってしまいました。みなさんには後悔してほしくないとの思いで書き綴っていきますのでご覧いただくと幸いです。

患者本人の視点「私の家族・子供にみるアルコール依存症」

患者本人の視点「私の家族・子供にみるアルコール依存症

 



 お酒をやめたアルコール依存症者である私には妻と二人の子供がいる。

アルコール依存症というものは「家族全体の心と体を冒す」と言われているが実際の所はどうなのであろうか?。

そこで恥をさらす様で恥ずかしくもあるのだが、今年中学三年生になる長女のことについてを書き残したいと思う。

そして最初に一つ付け加えておくが、今の私はお酒をやめたアルコール依存症者であり、「家族・子供の幸せを第一に考えるパパ」であるから安心して読んで頂きたい。

 

 

 

長女の幼児期

長女は幼稚園に入学した時くらいから、いわゆる「多動」であり他の園児と同じ様にじっとして先生の話を聞くことが出来ず、また「ひきつけ発作」を頻繁に起こし、泡を吐いて倒れる事さえあった。

当時は当然、「身体的な病気」を疑って医者に診てもらったのだが、所見は正常であり身体的には全く問題無しなのであった。

ではなぜ故に「多動」であり、そして「ひきつけ」を起こしていたのか?。

それはやはり情緒不安から起こるものであり、それが症状として表面に現れたものであった。

もともと第一反抗期(二~四歳)の子供は外部的刺激に弱く、また強く影響を受けるとされるが長女の場合が正にそうで、「異常な家庭環境」の影響をもろに受けてしまったのである。

この「異常な家庭環境」とは「酒・酒・酒」と酒に関わる事を中心にして回っている家庭のことであった。

当然、私は常に「酒自体の事」を考え、妻は「夫の酒の事」が関心事の大半を占めた。

よって必然的に長女が「本来享受できるはず」の「親の愛情」は極端に少なくなったのであった。

「子供は親を選べない」と言う言葉があるが、長女は正にこの言葉に当てはまる環境に置かれたのだ。

今となってはだだ「過去を取り戻すべく」出来る限りの愛情を注ぐ事しか出来ないのだが、長女の将来を考えると本当に胸が痛く、「後悔の念」としてこれからも私の心に残り続ける。

 

 

 

長女の学童期

長女は小学生になった頃から「自閉傾向」が見られるようになった。

この頃の子供といえば友達をはじめ、人との付き合い方を学んでいく大切な時期だと思うのだが、長女には出来なかった。

周りの友達とのコミュニケーションを上手くとることが出来ず、次第に孤立していく事となる。

また自分の気持ちが上手く相手に伝えられず、ストレスからか時に酷い癇癪を起こすという悪循環に陥った。

一般的には、これから「人との付き合い方を学んでいく時期」とはいえ、人と付き合う為の最低限なバックボーンが形成されていなかった為だと考える。

子供の様々な成長の基礎を作るのは、やはり「家庭」であり、それが欠如した場合に子供に与える影響は計り知れないとつくづく思い知らされた。

前述したが、今となっては「今、出来る限りの愛情を注ぐ」ことしか出来ない。

そして、そんな長女も今年は中学三年生になり高校受験を控えた大切な時期に差し掛かっている。

もちろん「高校に受かる、受からない」ではなく、その受験という「成長の一過程を無事に越えられるかどうか」が親としての私の心配事である。

《最後に》

悔しくもあるが、子供にはその成長過程毎に「その時に必要な親の愛情」があり、後になって改心しても取り戻せない大切なものが沢山ある。

もちろん私はこれからの人生の全てを懸けて「愛情を注ぐ」つもりであるが、同時に一番の後悔として私の心に残り続けるであろう。

そしてまた世の中には同じ様な境遇の子供が大勢いるであろう事を考えると本当に胸が痛い。

「子供は親を選べない」

だからこそ我々大人が子供を守っていかなければならないのである。

   ーENDー