読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

もう一生分のんじゃった!

私は少しだけ先にお酒を止めたアルコール依存症者です。ただなかなか最初の一歩をふみだせず多くのものを失ってしまいました。みなさんには後悔してほしくないとの思いで書き綴っていきますのでご覧いただくと幸いです。

Vol.2 とあるアルコール依存症者の断酒記録「断酒2日目編」

 《とあるアルコール依存症者の断酒記録》

 


 

www.zoozoopen.com

 

断酒2日目朝の手記から

 

ようやく朝だ。朝と言っても眠れた訳じゃない。結局、一睡も出来なかった。

全身の震えは相変わらずだが動機は若干治まってきた。

だが今度は滝汗だ。布団がべっしょりだ。一瞬、失禁したかと思った位だ。

失禁だけは勘弁願いたい。

俺だって一応父親だから・・・。

しかし喉が乾いた。スポーツドリンクでも買いにコンビニでも行くか。

いやだめだ。

こんなに震えちゃ俺がアル中だって事がばれるじゃないか・・・。

 

《振り返り》

「アル中だって事がばれるじゃないか・・・。」・・・この言葉に尽きる。

依然として離脱症状は辛いはずなのに、それよりも先に「自分がアルコール依存症」であることを隠したい気持ちの方が勝っていた。

もっともこの「隠したい気持ち」というのは断酒を継続する事で徐々に薄れていくものであるが、この時点では「自然な気持ち」であったと振り返る。

また断酒初期はこの「隠したい気持ち」から「なんだか後ろめたい」と自分自身に自信を持てない方も多々いらっしゃるであろうが心配はいらない。

あなたは「断酒」という素晴らしい選択をして既に前を向いて歩き始めたのだから。

   

 

断酒2日目昼の手記から

 

とにかく眩しい。

「キィーン」耳鳴りがする。

初めての経験じゃないがまったく不快な音だ。

幻聴に変わったりしないか?

なんかいやな予感がする。

幻聴も幻覚も経験したことないが前に入院した時、同じ部屋の人が「何か」としゃべって追い払おうとしているの見たことあるもんな。

あーあ。もっと早く止めればよかったなー・・・。

 

《振り返り》

私はこの「最後の断酒」以前に専門病院への入院経験があり、「依存症」に対する十分な知識はあった。

手記には「眩しい」「耳鳴り」としか書いてないが、これらの「離脱症状」は全て「自律神経失調」の症状であり、ただ我慢してやり過ごせば良いとも分かっていた。

しかし、分かっていても辛いものは辛く「もっと早く止めれば良かったなー」のこの言葉が全てである。

また離脱症状の辛さだけでなく、その他多くのアルコール依存症者同様、既に「多くのものを失っている」状況からの「断酒」であったから、これは「全てに対する後悔の念」を書いたものだと付け加えさせて頂く。

ただここで一つ強調して述べておきたい事がり、それは一般的に言われる「底つきからの断酒」という言葉についてである。

これは多くのものを失い、またその事でしか「断酒」できないとも捉えられるがそうではない。

ここで言う「底」とは「どん底」ではなく、「自分自身の努力で取り返す事が出来る底」なのである。

そこで「もう失うものは何も無い」と悲観している貴方には、もう一度しっかりと周囲を見渡して頂きたい。

貴方は必ず誰かに必要とされているのだから。

そしてこれからも先もずっと。